予防歯科
予防歯科
一般的に行われている定期検診はもちろん、それだけでは予測しきれないリスクに関しても検査をする事が可能です。
院長が日本咬合学会の認定医のため、かみ合わせによって起こってくるであろうリスクも見れます。
また、大人の予防や治療も大切ですが、こどものうちからしっかり予防して習慣化していく事によって大人になってからの様々なリスクを軽減する事ができるため、当院では小児専用の予防プログラムも取り入れております。そのため、部屋全体が小児のためになっている空間があるので、一度お越しいただければと思います。
歯医者さんに行く時ってどんな場合でしょうか?歯が痛くなった時や何か違和感を感じた時!と言われる方も多いのではないでしょうか?
確かにそれも正解です。むしろその場合は早急に歯医者さんにかかった方が良いのは間違いないです。ですが、もっと大事な事があります。
そう聞くと当たり前!!と思われる方も多いかもしれないです。誰だってあえて医者や歯医者で治療をしたいと思う方はほとんどいないと思います。しかし、実際歯医者さんにいらっしゃるのは虫歯や歯周病がある程度進行してからという方がとても多いなと感じております。
実は虫歯も歯周病も、それなりに進行しないと何も感じないのです!!!
これが実にやっかいなんです‥虫歯で歯が痛い時はほとんどの場合で虫歯が神経まで達しており、時間をかけて根の治療を行っていく必要があります。またそれだけ大きな虫歯の場合、最悪抜歯をしなくてはいけない可能性もあります。歯周病で歯がグラグラしていると感じる場合も同じです。こちらは人によって感度が違うため一概には言えませんが、もう治療しても残せなくなっている場合も多いです。歯を失う原因の多くは虫歯や歯周病と言われております。かみ合わせによって歯周病の悪化が加速する事も多いです。だからこそ、これらを予防出来れば歯を失うリスクをかなり減らせます。
定期的に歯医者さんに来る事によって、虫歯や歯周病のリスクを減らせる事。また虫歯や歯周病の早期発見が出来るため、例えば虫歯だったら歯の削る量をかなり減らせるので、もっと歯が悪くなるリスクを減らせます。
美味しくなんでも食べられる事、それを当たり前であり続けられるようにするためにしっかりと定期的にメインテナンスをして予防していきましょう。
予防歯科を行っていくにあたって大事になってくる事はセルフケアとプロフェッショナルケアです。
予防歯科の中心は日々のご自身でのケア(セルフケア)と、定期的な歯科医院でのメインテナンス(プロフェッショナルケア)です。毎日歯磨きしていますか?と聞かれたら多くの方は「はい!」と答えられるでしょう。
では、歯磨き完璧に出来ていますか?と聞かれたらいかかでしょうか?なかなか自信を持って「はい!」と答えられる方は少ないのではないでしょうか?
私自身、歯磨きに関しては学生の時に授業で教わったり歯科医師になってからももちろん勉強しております。ですが、それでも自信を持って出来ているとは言い難いです。セルフケアはそれだけ難しい事なんです。だからこそ、専門家である歯医者さんで見てもらって歯磨き指導をまずは受けてみて下さい。「大人になって歯磨き指導は‥」って思わないで下さいね?地味だと思われるかもしれませんが、実はこれが一番大事な事なんです!
しかし、セルフケアを極めたとしてもやはり限界はあります。そこで必要なのがプロフェッショナルケアです。普段歯磨きでは歯の間は歯周ポケットの中の歯垢、また歯ブラシでは取れない歯石、そういうのを綺麗にするためにとても大切です。またメインテナンスの際に、ご自身では気づかないうちに歯磨きが甘くなっている部分等も分かるため、再度歯磨き指導でセルフケアのレベルアップもしていきましょう。
プロフェショナルケアでは歯垢や歯石の除去だけでなく、口腔内診査、歯みがき指導などを行います。
では具体的にどんな治療があるのでしょうか?
PMTC
PMTCとは、専門家が専用の機器を使用して歯を磨き上げる(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という意味の略称です。毎日の歯磨きでは落としきれない歯垢(プラーク)やバイオフィルムを専門家である歯科医師や歯科衛生士が専用の器具とペースト等を用いて徹底的に除去していきます。またこれによりプラークや歯石の再付着もしにくくなります。
スケーリング
スケーリングとはスケーラーという器具を用いて歯垢(プラーク)や歯石を落とす事です。歯垢とは口の中に無数にいる細菌が歯に付いた物で、1mgあたり数億匹の最近の塊です。なので、歯垢があるとその周りの歯肉に炎症を起こし、更に進行すると歯を支えている骨を溶かしてしまって、最終的には歯がグラグラになってしまいます。歯石とは歯垢が石灰化(硬くなったもの)であり、歯石があるとより歯垢が溜まりやすくなったり炎症起こしやすくなります。プラークは歯磨きで落とせますが、歯石になるとスケーリングしないと落とせなくなります。だからこそ、定期的にスケーリングで徹底的に歯垢も歯石も落とす事で歯周病の予防になります。
エアフロー
エアフローは、専用の機械とパウダーを用いて表面の汚れや着色を落とす治療です。一番の特徴としてはPMTCでは落としきれなかった着色も落とす事ができて、更に歯の表面をつるつるに出来ます。着色はそれ自体では害はないのですが、表面がザラザラになる事によってプラーク等が付着しやすくなるため間接的に歯周病の原因になるとも考えられます。なので、歯を綺麗にして、その後の着色や歯垢、歯石の再付着の予防にもなります。
フッ化物塗布
一般的にはフッ素の塗布とも呼ばれています。フッ素の塗布と聞くとこどもに塗るものと思われがちですが、大人の虫歯予防にも効果的です。
フッ素の塗布を行う事により
という効果が報告されております。定期的に塗布する事で虫歯になるリスクを減らす事が出来ます。市販だと毎日や一週間に一回使うフッ化物もあり、それを使いつつ歯科医院で数ヶ月に一回高濃度のフッ化物を塗布するとより効果的とも言われています。
歯医者さんで行う予防もとても大切ですが、やはり基本はご自宅での毎日のケアです。一人一人歯並びや歯磨きのやり方の癖が異なります。だからこそ歯医者さんで専門家に診てもらい、ご自身の歯並びや癖の影響で磨ききれない部分を見つけてもらい、そこを磨けるような方法や道具を教えてもらうのは大事です。
ブラッシング方法
(歯磨き方法)
ご自宅で行うケアと聞いて、多くの方は歯ブラシを用いたブラッシングをイメージされるのではないでしょうか?ブラッシングは基本ですが、実はとても難しくとても重要です。だからこそ、歯医者さんで診てもらって磨けるようになりましょう。歯磨きが重要と言うとよく「歯磨き粉はどれにしたら良いですか?」と聞かれる事があります。その時に「歯磨き粉も大事ですが、まずは磨く習慣と磨き方、その後に自分の歯に合う歯ブラシの選択、その後に歯磨き粉の選び方かなと思います。」とお話しさせていただく事が多いです。なので、まずは磨く習慣と磨き方を身につけていきましょう。
デンタルフロス
歯と歯の間を磨く糸です。デンタルフロスを使用する事で隙間の汚れを取る事が出来て、歯周病や虫歯のリスクをグッと減らす事が出来ます。永久歯(大人の歯)の虫歯が一番出来やすいのは、歯と歯の間と奥歯の溝です。歯と歯の間、特に歯が当たっているところは歯ブラシでも歯間ブラシでも届かず、フロスでしか磨けないです。最初、慣れるまでは面倒に思われるかもしれません。でも皆さん最初はそうです。こどもの時を思い出してみて下さ い。歯ブラシって面倒じゃなかったですか?お子さんがいらっしゃる方、小さい子って自分から歯磨きやろうとしなくないですか?どんな事も習慣になるまでが大変なんです。ご自身の歯を守るためにフロスも習慣化していければ幸いです。
歯間ブラシ
歯の間を磨く用のブラシです。太さが様々で合っている物を使わなかったり使い方が上手くいってないと歯茎を傷つけたりします。分からない場合は遠慮なく歯医者さんで聞いていただければと思います。
キシリトール
キシリトールは虫歯予防効果が実証されている天然の甘味料です。ガムやタブレット、グミ、チョコ等様々な物があります。食べ過ぎるとお腹が緩くなりやすいのでお気をつけて下さい。ただキシリトールが入っていれば何でも予防効果があるわけではなく、甘味料の内70%以上キシリトールでないと予防効果はありません。市販のキシリトールの含まれる物は70%に満たない物も多く、それだと普通のガムとかよりは虫歯のリスクは減らせるけど予防としての効果はないという事になります。歯医者さんに置いてあるのは甘味料がキシリトール100%なので虫歯になりにくいだけでなく、虫歯予防も出来ます。
1
問診票の記入
来院後、まずは問診票の記入をしていただきます。
2
カウンセリング
問診票や口の中の状態、レントゲンを見ながら気になっている事などをお伺いいたします。
3
歯周基本検査
歯周ポケットの検査(歯周病の状態の検査)や歯磨きの状態や虫歯をチェックしていきます。メインテナンスの場合などは同時にクリーニング(プロフェッショナルケア)を行う場合もあります。
4
専門家による説明
その後現在の状態の説明なども行って、治療が必要な場合はそのご相談もさせていただきます。虫歯や歯周病のリスクになるような食生活や生活習慣があった場合はそのお話や、必要に応じてエアフロー等の提案をさせていただく場合もあります。
予防歯科とは、むし歯や歯周病などの口腔内の問題を未然に防ぐための診療科目です。定期的な検診やプロフェッショナルクリーニングを通じて、早期発見・早期治療を目指します。予防歯科の目的は、健康な歯と歯茎を維持し、将来的な大きな治療を避けることです。
定期的な予防歯科の受診により、むし歯や歯周病の発症を防ぎ、将来的な大きな治療を避けることができます。口腔内の健康を維持することは、全身の健康にも寄与します。むし歯や歯周病が進行すると、治療が複雑で高額になる可能性があるため、予防が非常に重要です。
フッ素塗布:歯のエナメル質を強化し、むし歯の予防に効果的です。
シーラント:奥歯の溝をシーラント材で埋め、むし歯を予防します。
プロフェッショナルクリーニング:歯石やプラークを専門的に除去し、口腔内を清潔に保ちます。
エアフローとは、空気と水、および細かいパウダーを使用して歯の表面を清掃する技術です。専用の機器を使い、歯の表面に付着したプラークや着色を短時間で効果的に除去します。エアフローは、従来のスケーリングに比べて快適で、歯や歯茎に優しいクリーニング方法です。
エアフローは、歯の表面を滑らかにし、プラークやステインを取り除きます。特にタバコやコーヒー、赤ワインなどによる着色を効果的に除去し、歯を本来の白さに戻す効果があります。また、エアフローによるクリーニングは、歯周病の予防や治療後のメンテナンスにも非常に有効です。
エアフローは、歯の表面の着色が気になる方や、従来のクリーニングでは取り切れない汚れがある方に特に適しています。また、矯正治療中の方やインプラントを持つ方にも適しています。エアフローは歯周ポケットの中も清掃できるため、歯周病の予防やメンテナンスにも適しています。
エアフローは痛みが少なく、快適に受けられるクリーニング方法です。敏感な歯や歯茎を持つ方でも安心して受けることができます。従来のスケーリングに比べて、エアフローは歯や歯茎への負担が少なく、治療後の不快感も少ないのが特徴です。
一般的には、4ヶ月ごとの定期検診をおすすめします。定期的な受診により、むし歯や歯周病の早期発見が可能となり、深刻な問題を未然に防ぐことができます。ただし、患者様の口腔内の状態やリスクに応じて、受診頻度を調整する場合があります。
初めての乳歯が生え始めた時から予防歯科を始めることが推奨されます。早期からのケアにより、健康な歯の発育をサポートし、将来のむし歯リスクを低減します。また、定期的な検診やフッ素塗布により、子供の歯を守ります。
毎日のブラッシングとフロスを欠かさず行うことが基本です。歯磨き粉はフッ素入りのものを使用し、少なくとも2分間しっかりと磨くことが推奨されます。また、甘い飲み物やお菓子の摂取を控え、バランスの取れた食生活を心がけることも重要です。