インプラント
インプラント
当院のインプラントの特徴として、日本インプラント学会所属だけでなく日本顎咬合学会認定医の院長がいることが挙げられます。インプラントが有用な治療と認識されて以来、長年に渡って歯科業界で多く行われてきました。これにより研究が進み、インプラントにおいて最も重要なインプラント体の骨との組織的な結合(これをOsseointegration:オッセオインテグレーションといいます)の精度は大きく変わらないと言われるようになってきました。
そのため、歯周病の管理はもちろんかみ合わせ等の力のコントロールをしっかり行う事がインプラントを長く持たせるためには大切になっていきます。
また表面性状のミクロなところに差がない分、インプラント体の大きさや形といったマクロなところはメーカー毎に特徴があります。
実際、院長も過去に働いた医院で何本もインプラントを行っており、また千歳烏山おとなこども歯科を開院するにあたり多くのメーカーのインプラントを比べました。
その中で欧米人と日本人は骨の形や厚みなどに大きな差があり、欧米人に合っているインプラントが日本人に合っているとは限らないと思っておりました。
そのため、欧米人に比べて骨の厚みや量が少ない日本人に合っているインプラントを選び、世界シェアもTOP3に入る物を使っているため、ご安心していただければと思います。
インプラントは歯を失った際に行う治療の一つです。
歯を失った際に行う治療は大きく分けて3つ(1:入れ歯、2:ブリッジ、3:インプラント)にはそれぞれメリットとデメリットがあり、また口腔内の状況によっては出来ない治療などもあります。
インプラントとはどのような治療かといいますと、歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その土台の上に被せ物を作っていくという治療になります。そのため隣に負担をかける事がなくしっかり噛めるため、インプラントだけでなく隣の歯の残存率も高くなる治療です。人間の噛む力はとても強く、自分の体重くらいの力と言われております。また噛む事は日常的にとても回数の多い事なので、それに耐えるにはかなりしっかりした物が良いです。
ちなみに歯科関係の方に自分が歯を失った時にどの治療を選択するかと聞くと、ほとんどの方はインプラントを選ぶと思います。
どうぞお気軽にご相談いただければと思います。
治療期間:3〜4ヶ月(抜歯を行う場合は更に3〜4ヶ月)
入れ歯
欠損(歯のない部分)の範囲によって形が大きく変わり、部分入れ歯と総入れ歯があります。
メリット
デメリット
ブリッジ
前後の歯を削り、被せ物を作る際に欠損部位にダミーの歯を作製して欠損を補う治療です。
メリット
デメリット
インプラント
歯を失った部位に金属の人工の歯根(歯の根)を入れて被せ物を作る治療です。
メリット
デメリット
インプラント治療を行うにはいくつか条件があります。
ご病気や飲んでる薬によってインプラントが出来ない、またはリスクがある事があります。顎の成長途中の子供も適してないです。
骨に入れるため骨の量が少ないと神経損傷のリスクが出てしまったり、インプラントを打つスペースがなくなってしまいます。その場合はGBRやソケットリフトなどの骨を補う「骨造成」が必要になります。
また、インプラントは虫歯にはならないのですが、歯磨きができていなければ天然歯と同じように歯周病になりますし、かみ合わせの癖によっては天然歯と同じように骨がなくなってグラグラになったり折れる事もあります。
そのため、ご自身での丁寧な歯磨きが必要であり、定期的に歯科医院でのブラッシング指導とメンテンスが大切です。
GBR:骨の厚みや高さが足りなくて骨補填剤を用いて骨を作る方法
ソケットリフト:上顎の骨が垂直的に足りず上顎洞底に骨を作る方法
インプラントは基本的に3つのパーツからできております。
インプラント体は人体に埋め込む物で、人体に害がない生体親和性に優れたチタンやチタン合金で骨の量や部位によって様々な太さや長さがあります。また。インプラント体が骨と結合できるように表面が特殊な加工を施されております。
アバットメントはインプラント体と被せ物を繋ぐ物で、天然歯の治療でいうところの土台(コア)になります。
上部構造はいわゆる被せ物であり、材質は銀歯やセラミックなどがあります。当院ではその後の清掃性や強度を考えてセラミックを用いております。
歯が抜けてしまった部位に人工歯根を入れて、天然歯のような噛み合わせを回復します。部分入れ歯やブリッジのように周りの歯を削ることなく、単独で治療ができます。
天然歯のように噛む力を顎の骨が直接受け止めるため、残存歯への過剰な負担を防ぐことができます。
インプラントと顎骨が結合するため、入れ歯などの義歯では味わえない天然歯に近い噛みごたえが期待できます。留め具などもなく、ご自分の歯とほぼ同様の感覚が得られます。
歯ぐきから歯が生えている状態を再現できます。天然歯と区別がつかない自然な仕上がりです。
インプラントは利便性や快適性、さらには審美性を求める風潮が広まる中で、それらの要望に応えることができる補綴(ほてつ)治療といえます。
顎にインプラントを埋め込む外科手術で、骨と結合するまでの時間も要するため、治療期間が長くかかります。
健康保険の適用外で自費診療になるため、治療費が高額になります。
手術の影響で前後の歯茎が下がる事があります。個人差やインプラントの打つところの骨にもよりますがかなり歯茎が下がる事もあり、知覚過敏になる事もあります。
糖尿病などの全身的な疾患や、顎の骨の状態がよくない方、前後の歯が倒れていたり向かい側の歯のとスペースがない場合は治療に制限がかかります。事前にご相談ください。骨粗鬆症がある場合、薬によっては適応外になります。
また、成長発育中の子供には適していません。インプラントは骨と結合するため、顎骨の発育に伴って骨の中に埋没してしまうためです。。
インプラント周囲炎(歯周病)になるリスクがあるため、丁寧なブラッシングが必要です。インプラントは歯根よりも細いため、歯ぐきとの境目に段差ができやすく、汚れがたまりやすい部分があります。磨き方のコツを習得していただく必要があります。歯科での定期的なメンテナンスも必要になります。
インプラントのクリーニングの場合、当院で行なっているEMSのエアフローは大変有効であると言われております。
医療関係者の選択肢は「はい」とお答えいただけますと、EMSの製品や効果など詳しいページが表示されます。
※ページの読み込みに時間がかかるため開きにくい事があります。英語表記になってる場合、日本語表記に変えると読みやすいと思います。
インプラントには、インプラント体とアバットメントが一体となったワンピースタイプと、インプラント体にアバットメントを連結するツーピースタイプがあります。
現在はツーピースタイプが主流であり、当院でもツーピースタイプを使います。かみ合わせや前後の歯の状態によってアバットメントの向きをある程度操作できるのでその方が歯にとってより良い上部構造を作製できると考えております。
また上部構造との固定は以下の2つがあります。
どちらもメリット・デメリットがあります。
メリット
デメリット
メリット
デメリット
セメントリテインの場合、完全に合着するか仮着(仮止め)の2つの方法があるが、当院では仮着を行う事がほとんどです。合着をすると確かに取れないが、逆に外す事ができないため、アバットメントが緩んだ場合の修正ができなく、また過度な力が加わった場合も上部構造が外れないためその力がそのままインプラント体にかかってしまうからです。
上部構造に問題があった場合は作り直せば良いが、インプラント体の方に問題が生じた場合は最悪インプラント体の除去が必要になり、再度インプラントができない事もあるので、インプラント体にはできるだけ負担をかけたくないのも理由です。
また、スクリューリテインの場合、ネジの穴(アクセスホール)は必要になるため審美的に支障をきたす事があります。
そのため、前歯の場合はセメントリテインを行う事がほとんどです。
奥歯(小臼歯、大臼歯)の場合は咬合面(咬む面)に穴がきますが、白い材料で蓋をするためそれほど目立たないです。まれに蓋が取れるのでその際はご来院いただければと思います。
インプラントを失う原因の多くはインプラント周囲炎と言われているため、基本的には奥歯はスクリューリテイン、前歯はセメントリテインをお勧めしております。
まずはレントゲンやCT、必要であれば型取りなどを行なって口腔内の状態を正確に把握する事からインプラントの治療は始まります。その検査結果から、シュミレーションを行なっていきます。
その後シュミレーションの結果からどんな術式になるかなどを丁寧にお話しいたします。
カウンセリングでは治療のご希望や不安点などもお伺いいたしますので、遠慮なくお話しいただければと思います。
インプラントの手術を行う前に感染症やロスト(インプラント体が生着しない事)のリスクを減らすために口腔内の清掃を行います。
また、インプラントを長く使用できるためにはご自身の歯磨きがしっかりできる事が大事になってきますので歯磨き指導も行なっていきます。
術式は手術を1回だけ行う1回法と、2回に分けて行う2回法があります。骨の量が少ない場合は骨造成が必要になり、さらに回数が増える事もあります。
手術は局所麻酔で行います。手術中は麻酔がしっかり効いた状態で行うため基本的に痛みを感じることはありません。
粘膜の切開が1回だけので済む方法です。
骨の量が十分でかつ骨の強度(硬さ)がしっかりしている臼歯に行う術式です。
1回目の手術でインプラント体を埋入して、それから約3ヶ月後に型取りをしてアバットメントと上部構造を装着します。
粘膜の切開が2回になる方法です。
前歯の場合、臼歯で骨の量が少ない場合、骨が軟らかい場合に行う術式です。
1回目の手術でインプラント体を埋入して、それから約3ヶ月後にもう一度切開をして歯茎の形を作るためのヒーリングアバットメントという物を装着します。その後2~3週間ほどして歯茎の形ができたら型取りをして、最終的なアバットメントと上部構造を装着します。
型取りしたら最終的なアバットメントと上部構造を装着します。感覚的には普通の被せ物や差し歯の装着と大きく変わらないと思います。
場合によっては1~2週間ほど使っていただき、再度調整する事もあります。
※最低でも数ヶ月は歯がなかった部分にいきなり歯が入るため、最初は違和感があったり頬や唇を咬みやすいです。長くても1~2ヶ月もすれば慣れる方がほとんどです。
インプラントを長持ちさせるためには日常的なご自身での歯磨きと定期的なメンテナンスが大切です。インプラントに限らず全ての歯についても同じなのですが、特にインプラントにおいては大切です。
なぜかというと、インプラント治療を行なっている以上必ずその部分の歯を失った原因(歯磨き不足による歯周病や虫歯、かみ合わせの癖など)がなにかしらはあるため、より一層大切になってきます。
ただ、必要以上に難しく考える必要はないと思います。定期的にメンテナンスに行く、歯磨き指導を受けてなるべくその通りにできるようにする、必要と言われかつ使えるならナイトガードも使う。これをしっかり守っていればそんな簡単にインプラントがダメにはなりにくいと思います。
装着直後は短めの間隔(1、2ヶ月)でその後は歯科医院で言われる定期検診の間隔で来院していただければと思います。
※その際にEMSのエアフローを使用するとよりインプラント体や上部構造への刺激が少なくて効果的です。
種類 | 費用 |
---|---|
インプラント用のCT | 無料 |
インプラント体の手術 | 242,000円 (税込み) |
上部構造 臼歯 | 132,000円 (税込み) |
上部構造 前歯 | 165,000円 (税込み) |
骨造成 (作る量によって変動) |
55,000円~165,000円 (税込み) |