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「奥歯の根管治療で痛みが治らない…」CTで見つかった隠れた根管(MB2)の精密治療の症例|千歳烏山おとなこども歯科|千歳烏山駅の歯医者・歯科なら千歳烏山おとなこども歯科|土日診療

「奥歯の根管治療で痛みが治らない…」CTで見つかった隠れた根管(MB2)の精密治療の症例

治療内容:

左上の奥歯の根管治療を行った際、CT上でMB2根が確認できマイクロスコープを用いて精密根管治療を行いました。

※写真等は患者さんの許可を得て掲載しております。

治療期間:3〜4回

費用:保険診療

主訴:
左上の詰め物を入れた奥歯に痛みがある。

治療:
詰め物を入れた左上の奥歯(第一大臼歯)に著しい痛みがありました。歯髄炎を起こしていたので抜髄を行いました。
根管形態が複雑だったためCT撮影したのですが、通常は治療するべき根が3つ(MB根、DB根、P根)のところがMB根が2つある事が分かりました。

MBの2根目(MB2)は肉眼では見えない事が多く、今回もCT上では確認できますが肉眼では見えなかったためマイクロスコープを用いて行いました。

最初は先端の大きさが0.08mmのファイルがギリギリ入るくらいのでしたが、治療を繰り返して4根とも綺麗になったので根管充填を行いました

治療後:
痛みなく問題なかったため最終補綴を行い、現在まで問題ないです。

主な副作用リスク:
・抜髄後や根管治療中、治療後は痛みが出る事があります。
・根管治療中は唾液が入ると感染を起こすため、唾液が入らないようにしなくてはならず、口を開けてる時間が長くなります。
・奥歯の根管治療ですと、極端に開口量が少ない場合は治療が難しい場合があります。
・嘔吐反射が強い方の場合、治療が難しい場合があります。
・マイクロスコープを用いてどれだけ精密に行っても、根管治療は再発のリスクはあります。
・再発した場合は歯根端切除や、最悪抜歯になる可能性もあります。
根管が狭窄している場合などは根尖まで治療が困難な場合もあります。

症例を通じて伝えたい事:
根管治療を行う際にCT撮影を行う事により、より正確な形態把握が可能であり、更にマイクロスコープを使う事により精密な治療が可能になります。
そのため根管治療の際はCTや顕微鏡を用いるのが有用なのですが、現在の保険診療では奥歯(大臼歯)しか保険は適応されず、その他の歯で行う場合は保険の適応外となってしまいます。

上顎も下顎も大臼歯は根管形態がイレギュラーな事が多く、CT撮影を行う事によりイレギュラーな根管を見つける事も多いです。

文献にもよるのですが、上顎第一大臼歯にMB2がある確率は30〜70%と言われております。

ただ、パノラマレントゲンではMB2はほぼ分からず、また根管治療を肉眼で行っていてもほとんど見えないです。

そのため、上顎大臼歯の根尖の炎症の再発の原因はMB2である事も少なくないです。
だからこそCT撮影をして、根管形態を正確に把握することが大切です。

今回はCT上で明らかにもう一つの根管を認めており、またマイクロスコープを用いて治療する事ができてその後の経過も良好です。
ただ、CTとマイクロスコープを用いても必ずしもできるわけではなく、見つけられないケースもあります。

なのでまずは根管治療が必要にならないように定期検診と予防を行い、虫歯の早期発見早期治療が望ましいと思います。
ただ、どうしても根管治療が必要になってしまう場合もあるため、根管治療の際はCTとマイクロスコープを使用して精密根管治療できるとより治療の精度は上がるため良いと思います。